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新たな局面を迎える中東情勢

  • 2005/08/02(火) 19:41:58

 中東で、今後の当該地域の情勢に変化を与える可能性のある出来事が、いくつか起こっている。

 まず最初に1日、サウジアラビアのファハド第五代国王が薨去され、同国王の異母弟で81歳前後のアブドラ皇太子(第1副首相)が新国王となられた。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050801-00000092-mai-int


ファハド国王は、国内においては”絶対王政”をしき、外交は親米路線を基調にして、サウジアラビアをアラブ世界におけるアメリカ第一の同盟国の地位につけた。

アメリカも、イランの帝政が打倒された結果、第二次オイルショックが勃発したことをふまえて、サウジ王制の安定化に力を注ぎ、オイルショックというアメリカにとっての大悪を避けるために、”絶対王制”という小悪には目をつぶるという外交を継続してきた。

その結果、ビン・ラディンのようなイスラム原理主義者が台頭するきっかけともなったのは以前述べた。(関連記事参照)

 そのファハド国王が薨去なさったことで、世界最大の産油国・サウジアラビアは新しい時代を迎えようとしている。

果たして新国王の対欧米外交はどうなるのであろうか?
識者の意見では、外交政策に大きな変化は無いだろうとのことだが、今後が要注目である。

 一方イランでは、EUとのイランの核開発についての交渉が暗礁にのりあげ、イランがウラン転換作業の再開を宣言した。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050802-00000009-san-int


これに対して、英・独・仏のEUとアメリカが反発、国連安保理にこの問題を付託する可能性を示唆した。

 ただ、イラン核開発問題が安保理に持ちこまれても、すんなりアメリカやEUの思惑通りにはいかないかもしれない。

イランは上海協力機構の準加盟国となったばかりだが、上海協力機構の盟主であり、イラン国内に油田権益を多数保有する中国が、欧米の対イラン強硬措置に反対するであろう事は容易に推測できるからだ。

またイランの原子力発電所建設に一枚かんでいるロシアも反対に回るだろう。

 さらにイラン情勢で気になるのは、宿敵イラクとの和解・急接近が報じられていることだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050719-00000008-san-int


 このようなことが可能になったのはもちろん、アメリカによって、少数スンニ派主導のフセイン政権が打倒され、フセイン政権下で抑圧されてきた多数シーア派が、イラク戦争後の選挙で勝利を収め、政権をとったからである。

今回イランを訪問した、ジャアファリ・イラク新首相もシーア派政党の出身で、フセイン政権時代には迫害をのがれてイランに亡命していたそうである。

イラクがシーア派主導となれば、シーア派の総本山ともいうべきイランとの関係が緊密化するのは当然のことで、これには当然、サウジやクウェートといったスンニ派の周辺国のみならず、アメリカにとっても歓迎できない事態だ。

 欧米は、このような事態にならないよう、イラン・イラク戦争では、フセイン政権を援助し、湾岸戦争では、アメリカを中心とした多国籍軍がフセイン政権を充分打倒できたにもかかわらず、あえてそれをしなかったと言われている。 

新生イラク国家が、どういう外交を打ち出すのか、欧米と協調していくのか、それともイランの指導のもと二人三脚で、欧米と対抗していくのか、こちらも今後が要注意である。

関連記事

第1回 イラク戦争とはなんだったのか?

第2回 1979年に生まれたロキの子供たち?

第3回 イスラム原理主義の防波堤としてのイラク

第4回 飼い犬に手を噛まれる

第5回 アメリカ、”軍事革命”の勝利

第7回 アル・カイダ登場

第9回 結論・イラク戦争とはなんだったのか?(その2)

第10回 ”誤爆”とその後始末(その1)

第11回 ”誤爆”とその後始末(その2)

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