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深刻化する東アジアのミサイル軍拡

  • 2005/06/26(日) 23:50:47

今日26日づけの産経新聞によると、ある日本政府筋が、2001年にイランがウクライナから入手した巡航ミサイル”Kh55”が北朝鮮へ流出したのではないかという見方を強め、ウクライナ・イラン両政府とコンタクトをとっているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050626-00000000-san-int


 イランは石油の輸出で得た外貨で北朝鮮から大量破壊兵器を購入し、北朝鮮はそのもうけを”軍資金”として、新たな大量破壊兵器の開発に血道を上げてきたのは良く知られている。

イランの弾道ミサイル・シャハブ3は、北朝鮮製弾道ミサイル・ノドン1のコピーであるのは、もはや国際社会の公然の秘密である。

 今回の巡航ミサイルの北朝鮮への流出疑惑が事実ならば、大量破壊兵器の拡散問題はさらに深刻になっていると言わざるを得ない。

巡航ミサイルは、いったん大気圏外に出てから落下してくる弾道ミサイルと違って、命中精度が格段に良い。

巡航ミサイルにあらかじめ攻撃目標までの距離・地形と攻撃目標そのものの形などを記憶させることによって地表を這うように進み、通常弾頭を搭載して、東京の首相官邸だけを破壊するようなことも可能である。

日本が構築した世界有数のE-767空中早期警戒管制機とF-15戦闘機による防空網でさえ、巡航ミサイルの突破を完全に防ぐことは困難であろう。

 実は東アジアにおいて、巡航ミサイルの分野では日本だけが完全に立ち遅れてしまった。

中国はすでに”紅鳥1”巡航ミサイル(射程600km)と”紅鳥2”(射程1800Km?)をすでに実戦配備しており、射程を3000kmに延長した”東海10”も試験に成功しまもなく実戦配備の予定である。

(リンクした記事にもあるとおり、”東海10”は、2001年にウクライナから中国に売却された”Kh55”のコピーではないだろうか?)

これに対抗して台湾は”雄風”巡航ミサイル(射程1000km)の開発に成功し、早ければ年内にも量産に入るという。

http://news.goo.ne.jp/news/jiji/
kokusai/20050605/
050605035509.v4y4uzhz.html


また韓国も射程500kmの艦対地巡航ミサイルの開発が2~3年以内に完了すると、韓国マスコミが報道している。

http://japanese.chosun.com/site/
data/html_dir/2005/05/09/
20050509000000.html


これに北朝鮮まで巡航ミサイルを手に入れると、まもなく東アジアで巡航ミサイルを保有しないのは日本だけになり、東アジアの軍事バランスは大きく狂いかねない。

 米ソ冷戦が終結したことで、欧州を中心に軍縮が行われ「平和の配当だ」と賞賛されたが、逆にアジアでは軍拡競争がますます深刻なレベルになってきていると言える。

ところが日本政府・外務省は、欧州もアジアもごっちゃにして、誰の目から見ても明らかなこの事実をまったく理解しようとしない。

平成二十一年度までの日本の防衛力整備の土台となる”防衛計画大綱”とそれに基づく”次期中期防衛力整備計画”では、お話にならないくらい国際情勢にうとい財務省主計局が中心となって、東アジアの軍拡競争に逆行する、戦闘機や護衛艦など自衛隊の正面装備の一方的削減が決定された。

「軍隊が少なくなればなるほど平和になる」というのは、戦後日本の左翼勢力が言いふらした有名な妄言のひとつだが、アメリカのカーター政権が”人権外交”をかかげ、「ソ連の良心に期待する」と宣言して米ソ軍拡競争から一方的におりて、アメリカの戦力を削減した結果どうなっただろうか?

カーターはクレムリンから「ヤツは腰抜けだ」となめられ、その結果アフガン侵攻という悲惨な戦争を招いたのは、そんなに昔の歴史的事件ではない。 何故、日本人は真の歴史の教訓から学ぼうとしないのだろうか?

「日本が中国や韓国など周辺国と戦争をすれば軍事力が強大な日本が必ず勝つ」

「だから侵略戦争を開始するのは、邪悪な日本人以外ありえない。逆に中国人や朝鮮・韓国人は善良だから他国への侵略の可能性を考えなくとも良い」

「だから邪悪な日本人には”刃物”、つまり攻撃的兵器を持たせてはならない。日本人にさえ”刃物”を持たせなければアジアで戦争は起こらない」

「よって日本人が”刃物”(攻撃的兵器)を持って周辺国を刺激しさえしなければ、善良な中国や北朝鮮・韓国は攻撃的兵器を積極的に保有するようなことは無い」


このような戦後日本の左翼勢力の人種差別的な妄想の数々は、日本の外交・安保政策に強い影響を与えたが、その破綻・論理的矛盾は明白であり、このまま現在の政策を日本が維持していくのは極めて危険だ。

 日本政府・外務省は、しばしば外国からの刺激を受けてから右往左往して外交政策を決めるような事をしているから、「中国や北朝鮮もそうだろう」と考えたのかもしれないが、常に「自分達がそうだから相手もそうだろう」と考えるやり方は賢いとは言えない。

中国や北朝鮮が核兵器や弾道・巡航ミサイルといった大量破壊兵器を保有したのは、日本がそれら大量破壊兵器を保有して、中国や北朝鮮を刺激したからだろうか?

否、中国や北朝鮮、韓国や台湾など周辺国には、それぞれの国家戦略があり、その戦略に基づいて大量破壊兵器の保有や軍備増強が決定されたのだ。

特に中国や北朝鮮の国家戦略は、口がさけても善良とは言えないものであり、民主主義や軍縮・平和といった事とは明らかに逆行しているのである。

軍事力で他国を脅し、平気で工作員を送り込んで外国人を拉致・殺害するような事を国家戦略としてやってくる国が中国であり北朝鮮である。

「いつも善良な中国人、朝鮮・韓国人」論などとっくに破綻しているのは、北朝鮮の日本人拉致事件や、中国の原子力潜水艦の日本領海侵犯や、反日暴動・日本人襲撃事件などが証明している。

そのような人種差別的な「いつも善良な中国人、朝鮮・韓国人」論の裏返しとしての「邪悪でいつ何をしでかすかわからない日本人には”刃物”(攻撃的兵器)を渡すな」論からもいいかげん卒業すべきだろう。

戦後60年間、アジアで最も進んだ民主国家を作り上げ、戦後一度も侵略戦争を行っていない日本人の業績は胸を張って誇れるものである。

しかし多くの左翼系日本人は、我々日本人自身を”何をしでかすかわからない邪悪な人間”だと考え続けてきた。このような考え方は病的でさえある。

そもそも兵器を攻撃用・防御用に分けること自体ナンセンスで、兵器とは使い方によって攻撃的にも防御的にもなるものであり、軍事力とはそうした兵器の集まりである以上、軍事力をトータルで考えて、それを攻撃に使うのか防御に使うのか、そして国民が自国の軍事力をいかにコントロールするのかを考えるのが、健全かつ正しい姿勢である。

戦後60年の実績から、日本国民は自らの軍事力を充分コントロールしてきたし、これからもそれは変わらないだろう。 それを侵略戦争に使うようなことはまず考えられない。

 各国の軍事力が拮抗した状態、バランスの取れた状態こそ、戦争を起こりにくくするということは歴史の教訓であり、安全保障の常識である。


90年代にはいってからアメリカで始まった軍事革命によって、

「いかに敵より先に、相手の位置・数・戦力といった情報を手に入れるか」という情報戦能力と、

「その情報を利用して、相手の兵器が届かない遠方からの攻撃能力を獲得して、いかに自らの生存率を高めるか」のハイテク戦能力が、

戦争の勝敗を決定付けるものとなった。

 以上のことをふまえると、日本を攻撃してくる敵だけをひたすら払いのけるという専守防衛論など、もはや机上の空論でしかない。

日本もこれまで”攻撃的兵器”と言われ、導入が見送られてきた巡航ミサイルなどの兵器を装備し、東アジアの軍事力の均衡(バランス)を維持する努力が、これまで以上に大切になってくるだろう。

でなければ、左翼の作り出した最後の妄想、「日本が中国や韓国など周辺国と戦争をすれば軍事力が強大な日本が必ず勝つ」が現実に崩れるところを、我々は目の当たりにしなければいけなくなるだろう。

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  • From: 私の「認識台湾」 |
  • 2005/06/28(火) 11:05:38

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  • 2005/06/28(火) 15:42:06

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  • From: 神のいどころ |
  • 2005/06/30(木) 02:26:15

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  • From: worldNote |
  • 2006/07/07(金) 04:40:49

この記事に対するコメント

サヨクの台頭(日本の弱腰外交)を押さえつけるには外交の分野の問題だけじゃないんですよね。教育界に蔓延する病気を何とかしないと、年齢層とかも考えると20年後には左傾化が完了しちゃうんじゃないかと。。。

それにしても巡航ミサイルって恐ろしいですよね。何かの小説で「しゅるしゅると地面を這ってた蛇が標的に近づいた瞬間に鎌首をもたげる」といった描写がありました。考えただけでゾッとします。

  • 投稿者: コリコリ
  • 2005/06/27(月) 01:01:05
  • [編集]

コリコリさん

巡航ミサイルで、アメリカはイラク軍を完膚なきまでに叩きのめしましたし。

 左翼の”洗脳”教育の影響が強いのは、今現在40~60歳になっている世代が最後で、それより若い世代はガチガチの左翼ってどんどん少なくなっていくのではないでしょうか。

ソースは無いのですが、そんな気がします。

ですからロウソクの火が消える直前の輝きとでも言いましょうか、今が一番大切なときだと思います。

今しっかりと叩きつぶしておけば、左翼の影響力はかなり小さくなるのではないでしょうか?

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/06/27(月) 23:05:03
  • [編集]

私は大学に入ってすぐに中型のバイクに乗るようになったのですが、今まで気にも留めなかった「仲間」の存在が気になるのと同時に、「敵(=暴走族)」についても気にするようになりました。
上手い喩えではないかもしれませんが、ここ数ヶ月間で目覚めた私としては「みんな頑張ってるな」という感慨と「このままではまずい」という危惧がごちゃ混ぜになってます。
韓国ではメディアの法的規制が大々的に始まってから急速に左傾化が進んだ、という話も聞いたので結構ビビってたりもします。
いずれにせよ、この一年くらいがどっちに転ぶかのヤマ場かな?とは思ってます。

  • 投稿者: コリコリ
  • 2005/06/27(月) 23:29:47
  • [編集]

クロフネさん

>左翼の”洗脳”教育の影響が強いのは、今現在40~60歳になっている世代が最後で、それより若い世代はガチガチの左翼ってどんどん少なくなっていくのではないでしょうか。

学生運動を起こしていた第一次ベビーブーム期(昭和20年代、現在50歳代)生まれの親を持つ子供達は、困ったことに そんな親から左傾思想を、疑いも無く刷り込まれているように思えます。
昨年、イラクで人質となった3人組の一人は、共産党員の親を持ち、高校を卒業したばかりの若さで劣化ウラン弾の調査をしていたとか。

この手の左傾連中は、増えずとも次世代にしぶとく残りそうな気が。

話が全く変わりますが、朝日新聞社の採用条件は、左傾思想を持つことも欠かせない条件なのでしょうかねぇ。
朝日新聞社に保守的な考えを持った社員が存在するのでしょうか。
本題からそれましたが純粋な疑問です。

  • 投稿者: 東京
  • 2005/06/29(水) 04:15:24
  • [編集]

東京さん

>この手の左傾連中は、増えずとも次世代にしぶとく残りそうな気が。

そうですね、ガチガチの左翼から”リベラル”に転向して社会のすみずみに潜伏するという可能性は私も考えています。

あと、朝日についてはよくわかりません。でも朝日の社員で「自分が保守派であることを表明する」ことは、「出世をあきらめる」と同義なのではないでしょうか?

でも朝日系でTVタックルなんて番組もあるのでますますわかりません。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/06/29(水) 22:59:38
  • [編集]

>朝日の社員で「自分が保守派であることを表明する」ことは、「出世をあきらめる」と同義なのではないでしょうか?

社内では恐怖政治ばりに密告と制裁がありそうですね。
朝日新聞社と朝日労組のやりとりに興味があります。何かしらの矛盾が生じそうな気がします。
いつだったか”弱者の味方”社民党が、社民党労働組合員を強制解雇して訴えられるという笑い話がありましたが。

外交から外れてしまい失礼しました。

  • 投稿者: 東京
  • 2005/06/30(木) 01:51:16
  • [編集]

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