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クロフネの国連改革私案

  • 2005/06/10(金) 01:05:35

 今まで当ブログでは、日本の国連安保理常任理事国入りについて、とりあげてこなかったが、クロフネの意見としては、日本の国益にプラスになるのであれば、常任理事国をめざせばよいし、名前だけで実利が無いのであれば、どうでもよいと思う。

常任理事国になって、我々は何を手に入れられるのか?ということが一番重要である。

 常任理事国入りが日本の国益につながるようにするには、他の常任理事国と同じ権利、つまり拒否権を持つということが大前提であり、日本・ドイツ・インド・ブラジルのいわゆるG4が提示した、新常任理事国の実質的な15年間の拒否権凍結というのは、お話にならない。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050609-00000041-mai-int


安保理における拒否権の存在は、ただでさえ独立国家間の平等という原則から大きく外れる問題であるのに、さらに拒否権つき常任理事国・拒否権無し常任理事国・その他の国々と、三つの”階級”の存在を認めるG4の修正案は、国家間の不平等のさらなる拡大につながるものであるし、

みずから望んで”二等常任理事国”に甘んじるというのは、いかにも卑屈であろう。

以上のことをふまえれば、G4の修正案提示はいささか拙速すぎたのではなかっただろうか。

 特にG4のうち日本・ドイツは、世界への貢献が大であるし、堂々と世界を指導する資格をアピールして、フル資格による常任理事国入りをめざすべきではなかったのか。

 一方、中国はG4が安保理改革枠組み修正案を提示したことに関して、「少数の国が未成熟な案を強硬に推進するのは国連改革の正しい道と懸け離れており、改革全体の進展に深刻な影響を与える」と非難した。

http://headlines.yahoo.co.jp/
hl?a=20050609-00000810-jij-int


巨額の貿易黒字をガメツクためこみながら、国連の分担金を全体のわずか1%ちょっとしか負担せず、しかもその大半を滞納している。

平和維持のためのPKO活動も消極的で、常任理事国としての責任を全く果たしていない。

しかも、中国は発展途上国の利害を代弁するなどと言っているが、全くのウソで、中国の自分勝手な拒否権発動で、マケドニアやハイチといった国々を苦しめてもいる。(これは”中国の外交テクニック”でとりあげる)

権利を主張するときだけは大国気取りで、「それなら大国としての義務を果たせ」といわれると、途端に「中国は弱い発展途上国だ」と言い張る。

国際社会に何の貢献もしないアンフェアーな中国が、国連改革に口出しする資格・権利は一切無い。

http://akid.s17.xrea.com/urlcache.php?file=http%3A%2F%2Fjapanese.joins.com%
2Fhtml%2F2005%2F0411%2F20050411204818100.html


外交官なら当然”ボストン茶会事件”をご存知だろう。

18世紀イギリスの植民地であったアメリカでは、イギリスへの納税の義務はあっても、イギリス議会にアメリカ代表を送る権利がなかったために、起こった事件である。

”代表なくして課税なし”の声はアメリカ中に広まり、ついにイギリスに対する独立戦争へと発展した。

 日本も本気で常任理事国入りをめざすのであれば、なぜ”代表なくして課税なし”を主張しないのだろうか。

現在、国連分担金を20%も負担して国際社会にも多大な貢献している日本が何故それにふさわしい待遇を得られないのであろうか。

http://www.unic.or.jp/know/listm.htm

そして日本の常任理事国入りを何が何でも阻止しようとしている中国に対し、ひたすらお願いして「ダメでした」で終わりではなく、

国連分担金を20%も負担して滞納金も無いという日本の道義的優位性の立場から、たった1%の分担金でさえ滞納をくりかえす”代表あって課税なし”という中国の弱点をなぜ徹底的につかないのか理解に苦しむ。

 日本が常任理事国入りについてどういう活動をしているのか、外部からはすべてを窺い知ることはできないが、創意工夫が足りなすぎるように思える。

G4に反対しているコンセンサス・グループのうち、イタリアは「フランスに加え、ドイツが常任理事国入りすれば、イタリアの利害は彼らが代表してくれる。それともイタリアはEUの政治的統一に疑いでもあるのか?」と、今もっともセンシティブな”EUの政治的統一”という弱点をつけば日本の主張を納得させられる可能性はあるし、

パキスタンはインドと直接対話をさせた上で、印パ間の紛争解決の為に拒否権を行使しないことを確約させるか、「中国がパキスタンの利害を代弁して拒否権を発動してくれる」と説得することも可能なはずだ。

そして非常任理事国選挙でさえ落選するなど、国際的に全く影響力の無い韓国は無視すればオッケーと、いくらでも切り崩せる気がするのだが...

 それでもダメなら、安保理という枠組みを根本からひっくり返してしまうと言う手もある。

どういうことかと言うと、安保理に代わるものとしてサミット(G8)を常設の会議にして国連を指導するものとするよう、日本が世界に働きかけるのである。

当然、新サミットには、現在の日・米・英・仏・独・伊・露・カナダのG8に加え、インド・ブラジルを加える。

その上で、さらに数カ国の”非常任理事国”を加えても良い。

安保理が発足して60年たつが、現代世界の実情とはマッチしなくなってきているのは明白だ。

イラク戦争の開戦の経緯からも明らかなように、拒否権の存在で言わば”死に体”となって、何も決定できなくなっている安保理に対して、アメリカはまったく期待していない。(逆に安保理のどの国もアメリカを止められない)

ならば、拒否権の無し・完全多数決の新サミットを安保理に代わるものとして、提案したらアメリカも乗ってくる可能性はあるのではないか。

どのみち多数決でアメリカが負けても、それを無視してしまえば、現在の安保理とたいして違いは無いと思われるが...

これならば、はじめから日・独が入っているし、新たにインド・ブラジルを加えればよいだけで、G4に反対するイタリアも加入ずみだ。

おそらく拒否権という特権を奪われる中国やフランス・ロシアが強硬に反対するだろうが、その場合は、拒否権がいかに不平等なものであるか、そして特権貴族の地位を要求する中国などのエゴがいかに醜いものであるかを徹底して攻撃すれば、国際社会のほとんどは日本の主張を支持するだろうし、中・仏・露も口を閉じざるを得ないだろう。

「サミットを安保理に代わるものとする」という提案に対し、自らのエゴの為に拒否権を行使すれば、ますます日本の主張の正しさが裏付けられることとなる。

平等を求める日本+世界 対 エゴ丸だしの中国という対立図式を作り出せば、世界全体の圧力で中国の拒否権行使はかなりの困難を伴うだろう。

新サミットがめでたく発足したあかつきには、

中国に、「サミットに入りたかったらどうぞ。わが国があっせんして差し上げますよ」と日本が提案すればよい。

こうすれば、日本はフル資格で、国連の指導に関与できるし、重要な情報も入ってきて、日本の国益にもつながる、

同時に時代にマッチしない安保理とその不平等性を改革して国際社会・発展途上国の支持も得られると思うのだが、どうだろうか。

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この記事に対するコメント

ざっと日本の常任理事国入りに関する意見をチェックすると「拒否権無しでも理事国入り」や「国連を脱退して日本が新国連を作れ」等、様々な意見があるようですが、クロフネさん同様に「日本の国益にプラスになるのであれば、常任理事国をめざせばよいし、名前だけで実利が無いのであれば、どうでもよいと思う。」と思っております。

今までに国連が解決した紛争は何かあるのでしょうか?(第二次大戦は除き)
国連がイニシアチブを握り紛争なり何なりを解決できるとは思えません。

  • 投稿者: 東京
  • 2005/06/10(金) 04:36:53
  • [編集]

私は「拒否権なし」の常任理事国なんて、つかまっても鬼にならない子供のかくれんぼみたいで、無意味どころか逆にヤバイと思います。負担金の理屈の裏返しで、「望んだものを与えたのだから、今まで以上に・・・」なんてことをどこかの国が言い出してもおかしくないし(もちろん中国が現状では反対してるので杞憂ですが)。

(本筋から外れますが)最近の政府のやることを見てると、子供の教育に極めて悪い!中国に媚びり付いた政治家、韓国の密漁船、そして拉致事件(最悪)。知れば知るほどに「安保理以前に国の体を成していないだろ!」と言いたくなります。町村さんも拉致事件では結果出してませんしね。派手目のアピールが上手なだけ?とか勘繰ってしまいます。

  • 投稿者: コリコリ
  • 2005/06/10(金) 09:24:36
  • [編集]

東京さん

>今までに国連が解決した紛争は何かあるのでしょうか?

勉強不足でなんとも言えないのですが、100%国連の力だけで解決した紛争というのは、無いような気がします。

1950年の朝鮮戦争のときは、国連軍が結成され韓国を救いましたが、安保理でソ連欠席のまま決定されましたし、国連軍といっても実質米軍ですし、100%とは言いがたいですよね。

1956年の第二次中東戦争(スエズ動乱)がもしかしたら、あてはまるかもしれません。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/06/10(金) 22:42:50
  • [編集]

コリコリさん

>負担金の理屈の裏返しで、「望んだものを与えたのだから、今まで以上に・・・」

これが一番ヤバイですよね。実際国連が日本にODAをもっと増やせと言い出してますし。

>最近の政府のやることを見てると、子供の教育に極めて悪い!

まったくです。まず国家が最低限持つべきレベルの道義さえ無いと感じます。

外国人だからという理由で、彼らの犯罪行為をどんどん見逃して行く...

国家が国民を守らなくなったら、国民が国家のために働くこともなくなる。

こんなことしていると本当に滅びます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/06/10(金) 22:49:37
  • [編集]

>クロフネさん

国連の実績について少し調べてみたのですが、無数に起きた紛争のうちキプロス紛争を治めたことがまずまずの実績のようです。
しかし、現在もキプロス南北が分断したままですから、完全に解決したとは言い切れないようですね。

国連のホームページには、「平和と発展の実現、民主主義の促進、テロリズムとの戦いに取り組む。」「紛争が多発する世界において、国連は国家間の即座の協議を可能にし、長期的問題についての話合いの場を提供しています。」と書いてあります。
「平和と発展の実現」という願望があるものの、話合いの場を提供するだけで具体的に事を解決しない(できない)のであれば、国連に代わる機関が必要かと思います。

  • 投稿者: 東京
  • 2005/06/12(日) 02:28:05
  • [編集]

東京さん

やはり国連は「国家のための国家」には、まだなり得ていないですね。

PKOにしても、紛争があらかた収まってから出動するような、後手後手の対処療法的なケースが多いですし。

とうぶんは国家が自前で紛争予防・解決の手段を持たなければいけないようです。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/06/13(月) 22:51:48
  • [編集]

今回の常任理事国入り疑問感じます。拒否権無く理事国入りしたところで、名前だけの惨めな姿に(国が破産?)なるような、気がするのですが、、、。

  • 投稿者: 次郎
  • 2005/06/21(火) 06:49:16
  • [編集]

次郎さん

私にも、なぜ日本政府は、あわてふためいて常任理事国入り活動をしているのかワケわかりません。しかも拒否権なしなんて...

今年の新聞をご覧になっていただくとわかると思いますが、現在、外国首脳の訪日ラッシュで毎週のように外国の要人を日本に招待していますが、おそらく彼らの滞在費、政府専用機の運行費などすべて日本もちのはずです。

そしてこれからも外国の要人の訪日予定でいっぱいです。

常任理事国入りをアピールするならこれまでの貢献で充分だと思うのですが。

”日本のカネ”が切り札というなら、最後までとっておいて、日本が常任理事国になってから切ればよいものを、

あせりまくって最強の切り札を最初に切ってしまうのですから、交渉のイロハを知らないと言うかなんと言うか...

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2005/06/21(火) 23:20:29
  • [編集]

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