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日朝修好条規全文

  • 2005/05/01(日) 18:41:40

日朝修好条規
(正副弁理大臣朝鮮政府ト交換ノ修好条規御批准)より

修 好 條 規

大日本國
大朝鮮國ト、素ヨリ友誼ニ敦ク年所ヲ歴有ヲセリ。今両國ノ情意、未ダ洽子カラサルヲ視ルニ因テ、重ネテ舊好ヲ修メ、親睦ヲ固フセント欲ス。是ヲ以テ日本國政府ハ、特命全權辨理大臣陸軍中將兼参議開拓長官黒田清隆、特命副全權辨理大臣議官井上馨ヲ簡ミ、朝鮮國江華府ニ詣リ、朝鮮國政府ハ判中樞府事申、都捴府副捴管尹滋承ヲ簡ミ、奉スル所ノ諭旨ニ遵ヒ議立セル條款ヲ左ニ開列ス。


  第一款
朝鮮國ハ自主ノ邦ニシテ日本國ト平等ノ權ヲ保有セリ。嗣後兩國和親ノ實ヲ表セント欲スルニハ、彼此互ニ同等ノ禮義ヲ以テ相接待シ、毫モ侵越猜嫌スル事アルへカラス。先ツ從前交情阻塞ノ患ヲ為セシ諸例規ヲ悉ク革除シ、務メテ寛裕弘通ノ法ヲ開擴シ、以テ雙方トモ安寧ヲ永遠ニ期スヘシ。

  第二款
日本國政府ハ今ヨリ十五箇月ノ後時ニ随ヒ、使臣ヲ派出シ朝鮮國京城ニ到リ禮曹判書ニ親接シ交際ノ事務ヲ商議スルヲ得ヘシ。該使臣或ハ留滞シ或ハ直ニ歸國スルモ亦其時宜ニ任スヘシ。朝鮮國政府ハ何時ニテモ使臣ヲ派出シ日本國東京ニ至リ外務卿ニ親接シ交際事務ヲ商議スルヲ得ヘシ。該使臣或ハ時機ニ歸國スルモ亦其時宜ニ任スヘシ。

  第三款
嗣後、兩國相往復スル公用文ハ日本ハ其國文ヲ用ヒ、今ヨリ十年間ハ添フルニ漢譯文ヲ以テシ、朝鮮ハ眞文ヲ用フヘシ。

  第四款
朝鮮國釜山ノ草梁項ニハ日本公館アリテ、年來兩國人民通商ノ地タリ。今ヨリ從前ノ慣例及歳遣船等ノ事ヲ改革シ、今般新立セル條款ヲ憑準トナシ、貿易事務措辨スヘシ。且又朝鮮國政府ハ第五款ニ載スル所ノ二口ヲ開キ、日本人民ノ往來通商スルヲ准聽ス可シ。右ノ場所ニ就キ地面ヲ賃借シ家屋ヲ造営シ、又ハ所在朝鮮人民ノ居宅ヲ賃借スルモ各其随意ニ任スヘシ。

  第五款
京畿、忠清、全羅、慶尚、咸鏡、五道ノ沿岸ニテ通商ニ便利ナル港口二個所ヲ見立タル後、地名ヲ指定スヘシ。開港ノ期ハ日本暦明治九年二月ヨリ朝鮮暦丙子年正月ヨリ、共ニ數ヘテ二十個月ニ當ルヲ期トスヘシ。

  第六款
嗣後、日本國船隻朝鮮國沿海ニ在リテ、或ハ大風ニ遭ヒ又ハ薪糧ニ窮竭シ指定シタル港口ニ達スル能ハサル時ハ、何レノ港灣ニテモ船隻ヲ寄泊シ風波ノ險ヲ避ケ要用品ヲ買入レ船具ヲ修繕シ柴炭類ヲ買求ムルヲ得ヘシ。勿論其供給費用ハ總テ船主ヨリ賠償スヘシト雖トモ、是等ノ事ニ就テハ地方官人民トモニ其ノ困難ヲ體察シ、眞實ニ憐恤ヲ加ヘ救援至ラサル無ク補給敢テ吝惜スル無ルヘシ。倘シ又兩國ノ船隻大洋中ニテ破壊シ乗組人員何レノ地方ニテモ漂着スル時ハ、其地ノ人民ヨリ即刻救助ノ手續ヲ施シ各人ノ性命ヲ保全セシメ、地方官ニ届出、該官ヨリ各本國ヘ護送スルカ又ハ其近傍ニ在留セル本國ノ官員ヘ引渡スヘシ。

  第七款
朝鮮國ノ沿海島嶼岩礁、從前審撿ヲ經サレハ極メテ危險トナスニ因リ、日本國ノ航海者自由ニ海岸ヲ測量スルヲ准シ其位置淺深ヲ審ニシテ圖誌ヲ編製シ、兩國船客ヲシテ危險ヲ避ケ安穏ニ航通スルヲ得セシムヘシ。

  第八款
嗣後、日本國政府ヨリ朝鮮國指定各口ヘ時宜ニ随ヒ、日本商民ヲ管理スルノ官ヲ設ケ置クヘシ。兩國ニ交渉スル事件アル時ハ、該官ヨリ其所ノ地方長官ニ會商シテ辨理セン。

  第九款
兩國既ニ通交ヲ經タリ。彼此ノ人民各自ノ意見ニ任セ貿易セシムヘシ。兩國官吏豪モ之レニ關係スルコトナシ。又貿易ノ制限ヲ立テ、或ルハ禁沮スルヲ得ス。倘シ兩國ノ商民欺罔衒賣又ハ貸借償ハサルコトアル時ハ、兩國ノ官吏嚴重ニ該逋商民ヲ取糺シ債缼ヲ追辨セシムヘシ。但シ兩國ノ政府ハ之ヲ代償スルノ理ナシ。

  第十款
日本國人民、朝鮮國指定ノ各口ニ在留中、若シ罪科ヲ犯シ朝鮮國人民ニ交渉スル事件ハ總テ日本國官員ノ審斷ニ歸スヘシ。若シ朝鮮國人民罪科ヲ犯シ日本國人民ニ交渉スル事件ハ均シク朝鮮國官員ノ査辨ニ歸スヘシ。尤雙方トモ各其國律ニ據リ裁判シ、豪モ回護袒庇スルコトナク務メテ公平充當ノ裁判ヲ示スヘシ。

  第十一款
兩國既ニ通好ヲ經タレハ、別ニ通商章程ヲ設立シ兩國商民ノ便利ヲ與フヘシ。且、現今議立セル各款中更ニ細目ヲ補添シテ以テ遵照ニ便ニスヘキ。條件共自今六個月ヲ過スシテ兩國別ニ委員ヲ命シ、朝鮮國京城又ハ江華府ニ會シテ商議定立セン。

  第十二款
右議定セル十一款ノ條約、此日ヨリ兩國信守遵行ノ始トス。兩國政府復之レヲ變革スルヲ得ス。以テ永遠ニ及ホシ兩國ノ和親ヲ固フスヘシ。之レカ爲ニ此約書二本ヲ作リ兩國委任ノ大臣各印シ相互ニ交付シ以テ憑信ヲ昭ニスルモノナリ。


大日本國紀元二千五百三十六年明治九年二月二十六日

大日本國特命全權辨理大臣陸軍中將兼参議開拓長官 黒田清隆 印
大日本國特命副全權辨理大臣議官 井上 馨 印

大朝鮮國開國四百八十五年丙子二月初二日

大朝鮮國大官判中樞府事 申 憲 印
大朝鮮國副官都捴府副捴管 尹 滋承 印

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えーと

何とやさしい内容の条約でしょうか、明治の先賢は自分に厳しく他人にやさしいですね。ただ意見を言わせて戴ければ、この条約文の現代語訳を付けて、さらに時代背景を加味した解説も有れば(こう書くのは簡単で、クロフネさんは御苦労だと思います)初心者には非常に有難くて、更にブログフアンが増えたんじゃないかなあーと無責任に考えたりしました。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2007/08/29(水) 16:59:58
  • [編集]

火天大有さん

>ただ意見を言わせて戴ければ、この条約文の現代語訳を付けて、さらに時代背景を加味した解説も有れば...

時代背景は、このシリーズをお読みくださればご理解いただけると思うのですが...

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/08/30(木) 23:10:46
  • [編集]

すみませんでした

言葉足らずで申し訳有りません、初めてこのブログに来た人が、偶々このページから朝鮮問題に興味を持った時に、他のページに行きたく成る様な導入部分が有れば尚良いかなと思ったもので。それだけなのですが。

  • 投稿者: 火天大有
  • 2007/08/31(金) 00:02:49
  • [編集]

火天大有さん

>初めてこのブログに来た人が、偶々このページから朝鮮問題に興味を持った時に、他のページに行きたく成る様な導入部分が有れば尚良いかなと思ったもので。

なるほど。 時間があったら何か改善策を考えておきます。

  • 投稿者: クロフネ@管理人
  • 2007/08/31(金) 22:48:46
  • [編集]

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