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民主党・安住議員の舌禍事件
- 2008/12/08(月) 23:47:28
改正国籍法が先週成立したのは皆さんご存知のとおりだが、これに関連して民主党の安住淳・衆議院議員の”舌禍事件”が大問題となっている。
安住議員は自らのブログで、
「特に右系の人たちの組織的な反対運動が起きた。この運動は凄まじく各議員の事務所にファックスが連日山積みになるほど寄せられた。 またネット上でも反対運動が起き、連日数百ものメールが寄せられた。 まさに意図的、組織的な運動だった」
「これに呼応して自民党や野党の一部の議員も改正案の反対にまわり参議院での採決が長引いてしまった」
「実は何よりもこの問題で私が心配したのは、前記したネットやファックスでの抗議行動である。 一部の人が多数を装って異容(原文ママ 異様の誤りか)な抗議行動をやる。 今回はネット社会の負の部分をまざまざと見た思いだった。 こうしたことで法案の審議や議員の自由な政治活動に支障があっては、国会がおかしくなる」
などと批判している。(太字は管理人)
一部の議員事務所でファックスが使えなくなって業務に支障が出たという話もあるようで、そのあたりは国民も請願のやり方をより良いものへと工夫していく必要があるように思う。
日本は民主国家なのだから、私は安住議員が”国籍法改正”を実現するために活動をする自由があると思うが、安住議員のブログにおける主張を素直に、書いてあることそのままに読むならば、私は次のようにしか理解できない。
「国籍法改正案に対して、主権を持つ日本国民の中から組織的な反対運動が起きた。
主権を持つ国民の請願に応えて一部の議員が改正案の反対にまわり、参議院での採決が長引いてしまった。
せっかく自分(安住議員)たち国籍法改正に賛成する議員が、気持ち良くサクサク法案を通そうと思ったのに、主権を持つ国民が反対したから邪魔されてしまった。
こうした”異容”なことがあっては国会がおかしくなる」
もしそうであるなら、安住議員のこの発言は国民主権と議会制民主主義の否定であり、民主国家日本への重大な挑戦である。
それこそ民主党のシビリアンコントロールはいったいどうなっているのか?
安住議員は国民の間から国籍法改正案に対して反対が巻き起こったこと、特にそれが組織的であったことに対し、”異容”と断言してまで攻撃している。
「まさに意図的、組織的な運動だった」とわざわざ強調していることからもそれは読み取れる。
しかし民主国家日本において、日本の将来を決める権利(主権)は国民にあると日本国憲法第1条によって定められており、憲法21条において国民に言論の自由が認められている。
他人の権利を侵さないかぎり、主権者たる国民は「国籍法改正に反対だ」と表明する自由を憲法で保障されているのであり、たとえ安住淳氏が衆議院議員という強大な権力者であったとしても、「国籍法改正に反対する国民は黙ってろ」などと言う資格は断じて無い。
安住議員は石巻市・東松島市・大崎市などをかかえる宮城5区選出であるが、国籍法改正に反対した有権者の中に、宮城5区在住の人が含まれていたら「うるさい、黙ってろ!」と言うつもりだろうか。
また、安住氏は抗議運動が組織的であったことを特に攻撃しているが、やはり憲法21条によって、国民が結社(つまり団体組織をつくること)をする自由を保障しているのであり、安住氏が憲法に違反して国民から結社の自由を奪おうと言うのであれば、民主主義を支持する1億3000万国民への重大な挑戦である。
安住議員が所属する民主党も結社のひとつであるが、政府がそのリーダーならびに構成員を逮捕して解散させて良いとでも言うのか。
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日本国憲法第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
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さらに安住議員は、有権者の声を受け一部の国会議員が国籍法を変えるにあたり充分な審議を求めたことで参議院ですぐさま採決できなくなったという事実について、何か問題があったかのように言っているが、前代未聞の世迷言だと言わざるをえない。
民主国家日本は、さまざまな考えかたをもつ人たちの集まりであり、主権者たる国民の代弁者である国会議員たちもさまざまな意見を持っていることは当然である。
意見の違う国民が武力ではなく話し合いで問題を解決していくというのが国会の重大な役割のひとつであり、安住議員が支持した国籍法改正案に反対する国民がおり、その国民の支持によって国会においても反対者がでたことで法案がサクサク成立せず、採決が長引いたことをさも問題であったかのように言う安住議員は、彼自身がよって立つ議会制民主政治を否定している。
議会制民主政治の先輩であるイギリスのチャーチル首相は、「痛みを感じない肉体が無いように、批判を受けない政治があろうか」と言ったように記憶しているが、それが組織的であろうとなかろうと民主政治において批判があるのは当たり前であり、それさえ受け入れる度量がないなら、安住氏に国会議員になる資格はない。
彼は「法案の審議や議員の自由な政治活動に支障があっては、国会がおかしくなる」と言っているが、自分が通したい法案が誰の反対も受けず、いや誰の反対も許さずサクサク通過することを、「法案の審議や議員の自由な政治活動」と言うのであれば、そんなものは民主国家の国会とは断じて言えない。
それこそ国会がおかしくなる。
安住議員は11月21日の自らのブログ記事”暗い時代の入り口”で、「『問答無用』という言葉に代表されるように、右翼や軍の青年将校が言論を弾圧し、凶行に及んだ」と述べている。
しかし国会議員という権力者の立場から、国籍法改正に反対する一人一人の市民に「問答無用」と言う人がいるようだ。
今をあの時代と見比べると、姿、形は変われども、実によく似た風潮がある。
人は自分が絶対的正義だとか賢いとか考えるようになった瞬間からおかしくなっていくものだ。
国籍法改正について賛成・反対いろいろな考え方が国民の中にあるのは当然だし、それは認めていかなければならない。
しかし、日本の国是である民主主義や国民主権を否定する者は断じて許されない。
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怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。
フリードリヒ・ニーチェ
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クロフネ様に仰るとおり!と思います。
安住にこちらのブログを読んでもらいたい。
ところで、議員の誰かが今回のことを告訴したらしいですよ!
安住でしょうかね?
だとしたら、信じられないバカですね。
取敢えず転載
あまりにアホな発言で反論する気にも成りませんが、麹町署に被害届を出したってぇ話も有るし。
そろそろ俺も逮捕されるかな、罪状は何だろう?
民主主義擁護罪、国民主権確認罪、それとも真実暴露罪かな?
まあ舐めきっていた国民の生の声に初めて接して少々ビビッて居るようですね。
違法献金をしてくれる在日だけが有権者じゃ無いって判ったでしょうか?
何か怪しいけどね。(笑
語るに落ちます!(`´)
拝啓、管理人様
安住氏の 組織的行為云々・・・・・・・ 語るに落ちるとはこの事です!
自分達が組織的な行為を行い 日本国籍大安売りを実現した何よりの証拠であります。
今回の国籍法改正は明らかなる改悪であります
喩えるなら強盗に自宅と金庫の鍵を渡すのと同じです。
偽装認知、偽装結婚、国籍不正取得が下記URLから視聴出来ます、パケ放題にして下さい。
http://m.youtube.com/watch?v=gzJGyGXgj2Y&rl=yes&client=mv-google&gl=JP&hl=ja&guid=ON
友人知人には周知し終えたので次には
政治ブログ以外のおやゆび掲示板
携帯電話の掲示板にスレッドを立てて
今回の惨状を一人でも多くの人に広めて行きます。
管理人様、ガッツであります、
ネバーギブアップであります。
冬の長雨の如くしつこくかつ執拗に反撃しましょう!
安住氏のブログに一言 反論コメントを入れ様とするとコメントを受付ていませんでした。
はて? 腑抜けなんですかね、 左翼系 地球市民系のブログでもコメントOKのところもあるのですが。
m(__)m
乱文にて 草々
ももっち さん
>ところで、議員の誰かが今回のことを告訴したらしいですよ!
どういう理由で何を証拠に誰を告訴したのか興味ありますね。
火天大有さん
>そろそろ俺も逮捕されるかな、罪状は何だろう?
国籍法改正に反対を表明しただけで国民が逮捕されるなら、治安維持法と特高警察の復活ですね。
いつから思想犯が復活したのでしょうか。
(^O^)風顛老人爺さん
「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす。」
「絶対に屈服してはならない。絶対に、絶対に、絶対に、絶対に。」
ウインストン・チャーチル
楽観主義でSな私はこれで行きたいと思います。